比嘉大吾 減量

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比嘉大吾の減量失敗の原因とは?ボクサーの減量とダイエットの違いから考えること

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プロボクサー比嘉大吾選手が減量を失敗していしまい、世界チャンピオンから陥落してしまいました。

僕自身も同じ具志堅ジムでボクシングをやっていたこともあり、同じ時期に選手をやっていたわけではないけれど、いつも感動的な試合を見せてくれる比嘉大吾選手は、僕の中でとても思い入れのある選手です。

なぜ比嘉大吾選手は減量に失敗してしまったのでしょうか?そしてこのことから僕たちが学ぶこととは一体何なのでしょう?

今回はボクサーの減量とダイエットの違いについて、僕の考えを交えながら書いていきたいと思います。

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ボクサーの減量は一時的

ボクサーは試合の前日に計量をするのですが、それにクリアして初めて、試合に出る権利を得ることができます。つまり、試合の前日に体重が落ちていれば良いわけで、試合当日には体重が増えていても問題がない のです(当日計量もあるので、増えすぎると警告を受けます)。

今回は世界戦ということもあり、体重が超過していても試合が強行されることになりましたが、本来であれば、体重を超過した選手は試合をすることができません。これはプロボクサーとして一番やっていはいけない行為です。

今回の試合を見ても分かるように、比嘉選手の動きにはいつものスピードはなく、入場の時から体にパワーがないのが明らかでした。具志堅会長も計量が終わったあと、『彼は汗が一滴も出ません』と言っていたように、体重の調整がうまくいかなかったんだろうなと、比嘉選手の動きを見ていてとても悲しい気持ちになりました。

ボクサーの減量は、試合前日の計量のためだけに調整する、つまり『一時的に体重を落とす』ためだけに食事制限を行います。なので、計量が終われば途端に5〜6キロくらいはリバウンドをしますし、むしろリバウンドがうまくできるような体重の落とし方 と言ってもいいでしょう。

これが僕たち一般人だと考えたらどうでしょうか?

ボクサーほどストイックに食事制限をする人はいないかもしれませんが、それでも最近では、

『食べないで体重を落とそうとする人』
『痩せると注目されている食材にすぐに飛びく人』
『目先の体重を気にして過度に糖質を控える人』

など、とにかく体重を落とそうとする人が多いんじゃないかなと僕は思います。

ボクサーは試合に出て勝つために、そして応援してくれる人に感動を与える試合を見てもらうために、命をかけて体重を落とします。僕たち一般人がダイエットとして行う『体重を落とすこと』とは全く別物であるということを、まずは理解することが大切です。

過度な水分カットや食事制限は危険

今回の比嘉選手がそうだったように、過度な水分カットや食事制限は本当に危険です。テレビを見ていてもパワーのなさは明らかでしたし、1R目が始まった時から、『今回はちょっと厳しいな』ということを僕は感じていました。

おそらく、比嘉選手は試合の数日前から水分すら摂っていなかったと思います。具志堅会長が『彼は汗が一滴も出ない』と言っていたことからも分かるように、体は枯渇していて、動くのが精一杯という状態だったはずです。

もしも今回、比嘉選手が計量をクリアしていても、次の日までに完全に回復するのは厳しかったでしょう。前回の試合から2ヶ月しか経っていないということもあり、体重を落とす期間が短すぎというのが減量失敗の原因 だと思います。

前回の試合が終わってから、比嘉選手は10キロ以上体重が増えていました。そこから試合が決まり、たった2ヶ月で、そしてまだまだ体が大きくなる22歳という若さで10キロを落とすのは本当に過酷ですね。

多くのボクサーはこのように、試合が決まってから短期間で体重を落とし、試合が終わればリバウンドをする。そして再び試合が決まり減量期間に入ると、増えた分の体重を落とすために食事制限をする。

こんな感じで、体重が増えたり減ったりを繰り返すのが、『一時的に体重を落とす』、ボクサーの減量の特徴です。

過度に食事や水分を控えて体重を落とすのは、命をかけて試合に臨み、そして僕たちに感動を与えてくれるボクサーの仕事の一つです。僕たち一般人がやることではなく、それは危険であるということをぜひ覚えておいてください。

ダイエットは食べて落とすが基本

僕はプロボクサー時代、試合が決まっていない時期から体重をキープしていました。減量期に入ってから急激に体重を落とすことは危険だと、周りの選手を見ていて気づいていたからです。

だけど、そんな僕の減量方法にはデメリットがあって、それは『リバウンドができない』ということでした。試合前日に計量を済ませると、ほとんどのボクサーは食事をして一気に体重を戻します。ということはつまり、リバウンドができないことで相手よりも小さい体で戦うことになるということですね。

同じ階級なのに当日の体重はまったく違う…。 ということが僕の場合はたくさんあったのです。

ですが、ボクサーとしては不利だったこの僕の減量法も、現役を引退した今ではとても良い方向に作用しています。

過度な食事制限をすることなく、時間をかけて体重を落とすことを繰り返してきたことにより、食べてもリバウンドをすることのない、太りにくく痩せやすい体を作ることができたのです。

僕はボクサーとして大きな結果を残すことは全くできませんでした。でも、こうした自分なりの体重管理や減量法を培ってきたことにより、ダイエットに励む多くの人に勇気や価値を届けることができるんじゃないかなと今の僕は思っています。

比嘉選手や多くのプロボクサーのように、試合で人々に感動を与えることは僕にはできなかったけど、それでも僕はダイエットという小さな分野で多くの人に感動や幸せを少しでも与えていきたい。

それが今の僕にとっての大きな夢の一つです。

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